© 2010 Daiki Matsuura _MG_8071

亡骸

みなさんはどのような感想を持つだろう?

載せるか否か、少し迷った写真でもあります

残念ながらこの子鹿の直接の死因は、人間が車ではねたと思われる

見つけたときにはカラスやトビがたかり、このように半白骨化な状態

おそらく夜は狸や狐も、その他様々な生き物がこの子の肉を口にしただろう

命が途絶えた瞬間から、次の命たちへの貴重な糧となっていきます

樹海を抜ける県道の路肩で。。

勝手な言い分ながら、私は美しいと思った

何が美しいのかと考える時

生き様と死に様がまさに野生のありのままであるから

人間がそこらで仮にのたれ死んでも、この美しさは無いでしょう

生き様と死に様が自然ではないから

偉大で神秘的な「自然」のなかに彼らはしっかりと身をゆだね

間違いの無い循環の中に、静かに確実に溶け込んでいきます

この子の死を無力と思うのか

生き様も死に様も自分次第な人間とは

この子の死を無駄と思うのか

自然から逸脱し生きている人間が、この死に相対する美しさを得るには!?

私はそんな死に様が得られる人生を

送れるものならおくりたい

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